ーーー『ホネホネ山の大動物』はどんな作品?

僕たちの前回の本公演『贋作ジュラシックパーク』は恐竜の【飼育員たち】のお話しでしたが、今回の『ホネホネ山の大道具』はズバリ恐竜の【化石発掘】のお話しです。いや、、【恐竜の化石発掘に人生を狂わされたいとおしい人たち】のお話しになるのかな・・厳密にいうと。
こんにち博士から作品の原案となるコープとマーシュの化石戦争の話を聞いたときに、こんなに醜く、激しくぶつかり合った学者たちがいるのかとすごく驚きました。だって学者さんってやっぱりコツコツと淡々と研究室にこもって研究をしているというイメージだったんで。 とはいっても南極ゴジラメンバーも客演のお三方も愛くるしい人たちが揃ってるので(南極ゴジラの活動を通して出会う人たちはみんな決まってラブリーな人達ばかりなんです)、決して重苦しい劇にはならず、『どきどき、わくわく、ちょっぴりこわい』を存分に味わえるとっても愛くるしい劇になるんじゃないかと思ってますよ。



ーーー今回演じるバードマンについて

めっちゃ僕なんですよ、こいつ(笑)。
こんにち博士は脚本を書くときはいつも僕たちの性格や行動に合わせてキャラクターを作ってくれるんですけど、今回はとりわけ僕の要素が濃くて…。このバードマンは対立する九輪九作と星干男の間で二重スパイを行っている不届きものなんですけど、スパイと聞いてイメージするようなスマートさや狡猾さはまったく持ち合わせていなくて。
『ただ嫌われたくなくて・・・』『怒られたくなくて・・・』を繰り返していくうちにとんでもないところまで転がって行ってしまうんです。もうそうなったら自分では収集は付けられないんです。そんな痛々しい彼の気持ちを僕なら掬えそうなので今回は役作りという名目で自分を見つめ直していきたいとも思ってるんです。とんでもないことをやらかす彼をどうか温かい目で見届けてあげてください(笑)。



ーーー今回の作品のみどころは?

一幕の幕引きですね。
今回の作品は今までの南極ゴジラではないくらい人と人がぶつかり合うシーンが多いんです。それぞれの思いがぶつかり合った末に迎える第一幕の幕引きは、切なくてきっと美しいです。
あんまり詳しくは話せないんですけど音楽照明映像セリフ全てが溶け合って最高にエモーショナルな空気を作る気がしています。第一幕の草稿をはじめて読んだとき、南極ゴジラの今までの作品たちを引っくるめても圧倒的なシーンになるという予感がしました。
ちゃんと現実にして、皆さんにお見せしますね。。