【はじめての稽古合宿】
東京だ!東京で、演劇!しかも合宿!演劇のことをずっと考えていてもいいタイム突入!
わくわく。どきどき。
そしてついに始まった合宿稽古!全てのバイト先に声高らかに”休みます!”と言い放ち(あちゃー)
広島から鬼のひとり耐久深夜バスを乗り越えいざ参らん!
と張り切っていたのはまるで昨日のことのようですが、
なんと合宿初日から1週間が過ぎようとしています。あちゃー。(20日時点) そして次の火曜には小屋入り。
あの、すいません、1週間前っていっつも、こんな感じですか?!というわけで長くて短いこの稽古合宿。
中間地点にきたことだし、合宿を振り返りつつ見どころをお伝えしていこうと思います。
【稽古合宿の1日】
この1週間のスケジュールはだいたいこんな感じ。
土日は朝から夜まで稽古。通しがメインで先週の日曜日は2回も通しました。
2回目は衣装が届いたので衣装を着ての通し。衣装、かわいさが爆発しています。
今回はとってもアクティブな舞台なので役者はみんな汗びっしょり。の衣装を抱えてスタジオに走り、
夜は宣伝ビジュアルを撮影ました!
あの激かわビジュアルの舞台裏、実はかなりの大忙しでした。
まず、時間を30分勘違いしていて大急ぎで向かい、スタジオに入ったら大急ぎでセッティング。
大急ぎで衣装にアイロンをかけて身なりを整えた人から撮影。奇跡的に持ってきていた一眼レフでなんとか撮りました。
なんか暗い。あ、カメラの後ろに照明機材置く?下からとったら覗き込んでる感じ出るんやない?
もうちょっとギュッと中心に寄ってもらえます?
試行錯誤を重ね、厳選された写真たちが次の日にはもう、みなさんの食卓に並びました。
平日は、それぞれのタイミングで起床します。仕事がある人、アルバイトをする人、
買い出しに行く人、作業をする人、お風呂に入る人。 好きな時間に適当にご飯を食べます。
ルールはありません。たぶん。
でも私は、何も予定がなくてもなんとなーく、9時には布団から出なきゃ、と思っています。
昨日は起きてすぐにみんなの衣装を洗濯して、小学生たちが校庭で遊ぶ声を聞きながら屋上のロープに洗濯物を干しました。
かわいい衣装と屋上と朝。少しの風。晴天。夜はだいたい19時から広い和室で稽古です。
今日はしっかりお客さんに言葉を届けるための技術的なお話をしました。その後はシーンを区切って練習しました。
こんにち博士はお話を書く段階で当て書き(役者に当てて役を書いていくこと)をしているのですが、当て演出もします。
当て演出って言葉は今私が作りました。当て書きの演出バージョン、というと伝わるでしょうか。
この時この人こうしたら面白いんじゃない?とこんにち博士がひらめくと、まずやってみます。
「それはちょっと嫌ですできません...」みたいな展開はまだ見たことありません。
まず、やってみるのです。今日は、当て演出によってそのシーンが突き抜けて面白くなってしまい、
笑いが堪えきれずシーンが進まない、みたいなことが何度かありました。
当て書きを突き詰めていってる気がする、といつかどこかで言っていたことを思い出します。
つまりその役者がこれまで立ってきたどの舞台よりもピカピカに輝く、ということであります。なんだか羨ましいであります。
【南極ゴジラの地底探検】演劇や映画を見てとても気持ちの良い瞬間ってありませんか?音楽の入るタイミングだったり、
思わず口に出したくなるような言葉だったり。そういうの、ありません? 今回、それです。
みていてとっても気持ちがいいというか、ばっちりと決まるとかっこいいシーンがいくつもあります。
劇団だからこその一体感。長く時を過ごしてきたからこそのグルーヴ感。
その辺りもより一層感じられる今回なのではないかと思います。
「一幕」
実は一幕ラストはまだ完成しておりません!(21日時点)といっても台本は完成しているし、演出もすでについています。
でもまだ作りきれていない、未知のシーンなのです。ここ、詳しくは言えませんがとっても素敵シーンになる予定です。
素敵というか、わたしはここ、好き。特に好き。演出方法をガラッと変えて初めてこのシーンの稽古をした時、
言葉のひとつひとつが強く伝わってきて、なんでかよくわからないけど色々なものが込み上げてくるような、
なんとも言えない気持ちになりました。10人キャストということは、舞台上に10人の人間がいるということ。
10人の人間がいるということは、10人分の目があり、10の声があるということ。ここで彼らが何を思っているのか、
私はわからないけれど、わたしはここの10人をみるのが好き。子どもじゃなくなってしまっても、みんなで手を繋いだっていい。
この先何度も思い出したいと思う、わたしのとっておきのお気に入りシーンのひとつです。
「二幕」
二幕は二幕でいいんですよね。一幕とは全然テイストが違う。しっかりと一幕を踏まえている。
急展開の嵐。全速力で駆け抜けます。二幕後半は団体芸的な要素も加わり、やってて楽しい、みてて楽しい。
そんなわくわくどきどき が止まらない探検なんじゃないかと思います。
今回、「南極ゴジラの地底探検」および”南極ゴジラ”を誰よりも近くでみてきたファンとして、
ストーリーや演出はもちろんのこと、生き生きとした南極ゴジラの俳優たちをどうか観て頂きたいです。
王子小劇場で、待ってます。